鈴木和樹の活動家日誌

生活困窮の問題をなんとかしたい!の気持ちだけで活動を続けて、早8年目。 鈴木和樹の日々感じたことを書いていきます。

タグ:NPO法人POPOLO


昨年放送された、僕の活動を半年ほど追いかけて撮影された
ドキュメンタリーが、中部テレビ大賞のU-30部門で大賞を取ったようです。

中部テレビ大賞 ( リンクをクリックするとサイト内へいきます。 )


U-30って鈴木は30歳超えてるだろ!って突っ込まれそうですが、
ぼくではなく、ディレクターの方が30歳以下だったんですよ。


女性の方だったので、人生で過去に出会ったことがなかった
人たちの人生に触れる機会があり、
彼女なりに、貧困とはなんなんだ、誰もが起こりうることなんじゃないか
と感じてくれたようで、現在もよく生活困窮関係で取材を続けてくれています。


こうやって、様々な方たちと関わることで、
僕たちの活動はよくもわるくもだけれども、広がっていきます。
広がったら広がったで悩むことはあるのだけれども、

それでも!

の気持ちを持って、日々活動を続けています。

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鈴木が事務局次長を勤めている
NPO法人フードバンクふじのくにも、
おかげさまで設立1周年を迎えました。


当日は、記念講演と致しまして


井出留美さん(株式会社office3.11 代表取締役)をお呼びして、

「食品ロスの現状と食品事業者にできること」

を講演の柱としてお話しいただきます。


記念講演をはどなたでも参加できます。
ぜひお越しください!


開催日 2015年5月19日 14:00~16:30

場所  ALWF ロッキーセンター3階 会議室  

4月末に2014年5月に静岡県内、6月に関東で放送された、
私の活動を半年かけて追っかけてくれて制作された

FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品

家なき人とともに


が再放送されたようです。(本人まったく気がつかず)


第23回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品 家なき人とともに


ブログのアクセスが多いなぁとか思ってたんですよねー。

問い合わせの電話やメールも来ているとのこと。


私も身近な仲間に寄り添えるようになりたいとか、
人との関係性の大事さを知りましたとか、
自己責任の社会じゃいけないよねとか、
鈴木と会って話したいとか



ほんとに励みになる言葉をいただきました。



書き損じのはがきなども匿名で送ってくださる方もいました。

応援してますの一言がメモに書かれており、

こうやって見てくれている人はいるんだなぁと実感しつつ、

しっかりと活動を続けていこうという責任も感じます。


自分が有名になれば、どこに相談していいか困ってる人が
たどり着けるのかもしれないと思って、
自分にやれることを8年間続けてきました。


これからもその想いは変わらないですし、

ぼくの発信で影響を受ける方が1人でもいる限りは、

こういった取材は受けたいと思っています。



『誰が為に鐘は鳴る』

イギリスの詩人、ジョン・ダンの言葉がとても胸に響きます。



誰かの痛みは自分の痛み。

困ったが言える社会を作っていきたい




4月2日に放送された 


NHK ハートネットTV 新セーフティネット 私たちにできる地域づくり

の生放送後のインタビュー記事がNHKさんのホームページで掲載されました。


出演者インタビュー】鈴木和樹さん「困窮者を自己責任だと放っておく社会でいいのか」



ぼくの支援活動に対する根底に有る部分をお話できたのではないかと思っています。


今日は、とある市の生活困窮者自立支援の支援調整会議に参加させていただいた。
(その後、もうひとつの市の支援調整会議にも参加)


こういった会議で思うのは、自分は総合職って感じだなぁと思う

生活に困っている方の支援の中で幅広い知識が必要だ。

例えば

①年金についての知識(未納の方が多かったり、払っててもらえるのに手続きしてなかったり)

②行政サービスの手続きなどの知識

③生活保護法

④労働基準法、派遣法

⑤自己破産等に関する知識

➅障がい者支援に関する知識

⑦傾聴スキルに関する知識

⑧就労支援の知識(キャリアコンサルタント的知識)

⑨医療制度に関する知識

⑩依存性に関する知識

⑪DV等に関する知識


などなど


あげるときりがありません。(このほかにもたくさんあげるとあります)


相談自体も①だけとか、④だけとかではなく、複合的に問題としてあって
相談に来るときには、かなりそれが顕在化している状況で相談にきます。


ですので、ぼくら相談を受ける側の人間は、
幅広い知識を持っていなければ、
専門家につなぐことすらできないし、相談者の主訴に気づくことすらできません。


例えば、キャリアコンサルタントでも、
社会福祉士の勉強範囲は抑えておく必要があると思うし、

社会福祉士の人も、キャリアコンサルタントのような
就労支援の勉強範囲は抑えてく必要もある。

これは、支援の現場にいれば当然必要性を痛感して、
身につけざる得ないのだけれども、
なかなかそれが難しいよう。



生活困窮者自立支援法がはじまり、
全国各地の自治体で相談窓口が設置されました。


そこの職員の能力はばらばらで、地域によって格差が当然ある。
さきほどあげた、広範囲にわたる知識を有している職員を配置しているところは
けっして多くない。


 これを問題としてとらえ、底上げをしていくのか、
設置することをゴールにして、中身の充実を図らずにほっといてしまうのか

ぼくは、そこの部分が心配です。 

といいつつも、自分に専門性がないのが悩みだったりします(笑)

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