鈴木和樹の活動家日誌

生活困窮の問題をなんとかしたい!の気持ちだけで活動を続けて、早8年目。 鈴木和樹の日々感じたことを書いていきます。

タグ:ポポロ


 
ぼくが1年6ヶ月ほど関わらせていただいている、
Aさんのことを今回は書こうと思います。


Aさんには今回記事にすることを快く快諾してくれ、

「ぼくと同じような人にぜひ、自分はいま毎日楽しくがんばっている」

と伝えれればと言ってくれました。


Aさんは、仕事が長続きせず、母親のお金でずっと生活していました。
母親が病気でなくなり、兄弟から出て行けと家を追い出され、
POPOLOハウスに来ることになりました。


最初の3ヶ月間は、しっかりとAさんの得意なこと、苦手なこと、
集団生活の中でどういった行動を取る特性があるのか、
様々なことを私たち支援員は見守りの中、確認をしていきました。


あわせて生活のリズムも毎日朝起きて、夜寝るというふうに決まった時間に
なにかをするという部分も欠如していたので、
まず3ヶ月間はそこに重点を置きました。


その後、履歴書の書き方、面接の仕方、ハローワークの活用方法も
行っていきました。


6ヶ月程度がたち、様々な場所でのボランティア活動、
職業体験を経て、某観光施設に正社員として就職が決まりました。


とはいえ、3ヶ月という試用期間がありますので、
ぼくらは様子を見に2ヶ月後に、休みをつかって、
彼の様子を見に行きました。


久しぶりにあった彼の姿は見違えていて、
貯金も十万円以上できたといい、
仕事が終わったあとに、
久しぶりに世間話や、試用期間で辞めさせられてしまうのでは
という不安な気持ちを聴いたりしました。


悪い予想は当たるもので、本人の予想通り
試用期間でクビになってしまいました。


POPOLOに連絡があり、
もういちどPOPOLOハウスでの生活が始まりました。


本人の気持ちも落ちていたこともあったのと、
POPOLOハウスは本来は6ヶ月が入居期間なので、
本人の意思により、生活保護の申請を行いました。


彼ががんばったのはここからです。


様々な場所で職業体験をし、
自分が続けることができそうだと自信をつけた業種に
何社と面接を受け、5ヶ月の生活保護期間を経て
警備業の就職を決めてきたのです。


いま働き始めて半年位が経とうとしています。
当然生活保護はとっくに抜けています。


これからは、生活保護でもらっていたお金以上の
金額を納税することでしょう。


貯金も増えています。


彼に、生活保護だったらいまの給料より
少なくなるかもしれないけど、
なんで就職しようと思ったの?


と聞いてみました。


その答えは

不安はあったし、できれば生活保護をもらってる間に
給料の多い仕事が見つかるまで生活保護をもらいたかったけど、
働かない期間が長いとまた働く気持ちがなくなっちゃう。
みなさんが、がんばろうといってくれるので、
勇気をだして、すごく安い給料だけど、
仕事をしてみようとおもった。
実際、働き始めて良かった。
家でなんもしないでいたくなかった。

食料支援もしてもらえるので
安い給料でも貯金もできている。


始めて出会った時の彼は
どこか、自信なさげで、
いつも下を向いてましたが、
いつのまにか自信にあふれ、
前向きに考えることができるようになっていました



ぼくは、常日頃から生活保障の支援方法は

生活保護以外にも多様な支援メニューがあるべきだと
主張しています。

レストランにいったら、ハンバーグを食べる人もいれば、
ドリア、パスタの人もいるでしょう

これと同じように、生活に困ったときに生活保護しか
支援の方法がないということはさけるべきだと考えています。

生活保護を貰いたくない人もいるわけだし、
支援の方法がもっと選べるくらい豊富であるべきと考えます。

もちろん、その結果、生活保護自体が貰いにくいのでは意味がないので
同時に、しっかりと生活保護自体も該当者が希望した時に
しっかりと支援をうけれるようにもする必要はありますが。


彼の元気そうな顔をみて
いろんなことをまた考えるきっかけとなりました。

写真は貯金ができたよーと報告に来てくれたときの写真
(本人の許可とってます)


image⑪








 


静岡県内で、生活困窮者自立支援法の公募のお知らせが各自治体のホームページにのっています。

よくある募集の例として

①自立相談支援事業 生活に困っている方の総合相談を行う窓口の運営です

②就労準備支援事業  相談窓口にきた相談者の中で就労に問題があるかたの支援をする事業です。

この①と②に関して、公募を行うというわけです。


この形が非常に県内でも全国でも多いのですが、
なんで、一括で運営させないのかと私は疑問に思っています。


①と②では、たしかに求められるスキルが違うのですが、
別々に公募しないで、コンソーシアムでの提案を条件に
総合的な支援ができるように、両方を受託させたほうが
効率的な支援体制が築けますし、
コンソーシアムでの提案を義務付けることで、
連携はするけど、お金は受託者だけが受け取るというようなことが
なくなるわけです。


困窮者支援の業界は、受託者にお金がいき、
受託しなかったところは、ボランティアでその業務を手伝うかまったく関与しないかの
ゼロサムゲームのような状況が多々起こります。


でも、本質はそこではないでしょう。


どうやって静岡県内にいる生活に困っている方を
県内の支援団体の連携により、総合的にバックアップしていくかでしょう。
行政もその一端を担うし、当然受託者だけではうまくいかない。


ちなみに、三島市さんは、そこらへんを理解されているようで、
よくある質問のところに、適性などもあるので受託者判断で再委託
してもいいですよ。と回答しています。


流動的な判断をされていますので、
どのような団体が受託するのか楽しみです。


私が所属しています。NPO法人POPOLOは全国で唯一の
広域連携による一時生活支援事業の実施を来年度から
行うことが濃厚です。

全国の仲間たちにしっかりと、良い前例となるように支援体制を確立していきたいものです。 

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