鈴木和樹の活動家日誌

生活困窮の問題をなんとかしたい!の気持ちだけで活動を続けて、早8年目。 鈴木和樹の日々感じたことを書いていきます。

2015年04月

昨日は、16時ころから食料支援の要請が社会福祉協議会や行政から
次から次へと来た。


なぜかというと、金曜日だから


土日は行政も社協も基本的に休みだから。


生活に困った人が、相談に行きたくても、
静岡県内の生活困窮者自立支援法で設置された相談窓口は
しまっているわけです。

9-17で閉まってしまうし、土日祝日やゴールデンウィーク、年末年始も当然やってません。


だから、駆け込みで食料支援の依頼がくるし、月曜の朝一番で食料を渡せないと
最長で3日間食事が満足に取れない人が出てきてしまうわけです。


ぼくらも、正直に言えば休みの日に出てきて、食料を渡すなんてことを
したいわけではないのですが、そこに困ったよという人がいるのならば、
仕方ないよね。大変だよね。困ったときはお互い様だよね。って気持ちで
休みの日に事務所で作業をするわけです。


そうしろといいたいわけではなくて、
365日相談できる態勢って大事だと思うんだけどなーってことがいいたいわけです


ぼくが関わっているフードバンクふじのくにも、POPOLOも、
基本的に相談が来るのは夜とか、休みの前の日とかが多いです。


誰のための制度で、誰のためにそれをやっているのかを
しっかりと考えていきたいものですね。




4月2日に放送された 


NHK ハートネットTV 新セーフティネット 私たちにできる地域づくり

の生放送後のインタビュー記事がNHKさんのホームページで掲載されました。


出演者インタビュー】鈴木和樹さん「困窮者を自己責任だと放っておく社会でいいのか」



ぼくの支援活動に対する根底に有る部分をお話できたのではないかと思っています。


 今日は、NPOの資金調達について書きたいと思います。


基本的にNPOが行う活動って対象者からお金を貰いにくい活動が多いと思います。

じゃあ、運営費はどうするかっていうと、

自腹でやってるか、
仲間からのカンパや寄付でまかなったりしているって人もいたりします。

民間の助成金や行政の補助金の申請をして活動費を確保する人もいるでしょう。

行政から委託費をプレゼンなどで勝ち取って事業型として
やっているNPOもいるでしょう。

どちらにせよ、委託費、助成金、補助金は永遠に続く見込みがあるわけではありません。


結局、安定して計算できるのは、事業に共感してもらって応援してくれる寄付を
どれだけ、継続してもらうかが鍵を握っていると思います。


でも、友人や、出会った人に寄付ください!っていうのはなかなか勇気がいりませんか?

ぼくはめっちゃ勇気がいります。
自分の活動は賛同してもらえるはずだと思っていても、なかなか言いにくい。


だから、寄付を集めやすい仕組みを考える力が必要


例えば

①なにかクリックするだけで支援金が届く仕組みを活用

これは、YOUTUBEの動画をアップして広告収入をはかるとか、
GOODDOというサイトの応援するボタンの活動などが代表例としてあげられる

これはスマホ持ってる人だったら金銭負担なしでNPO支援できるからいいよね!


②購入型のアフィリエイト的手法の導入

団体のホームページの広告から買い物をすると、その団体に支援金(広告収入)が入る仕組みのもの
これだと、買いたいものがあれば、リスクなくNPOを応援してもらえる

Amazonの欲しいものリストを公開して寄付者を募るやり方もあるよね


③物をもらう方法

いまの時代なんでもお金に変えれます。

古本の売却益を寄付に充てるバリューブックスやちゃりぼんの仕組みの活用
切手やはがきや商品券の売却益を寄付にあてるハンガーフリーワールドの活用
Amazonで自分でゲームなど出品するのも方法のひとつ


④寄付付き商品の提案

お店とコラボして、特定の商品が売れたらその売上の一部を寄付します
という仕組みを企業に提案する方法。
これ大げさに考えがちだけど、
地元の居酒屋とコラボしてビール1杯につき1円を寄付しますよー
ってのでも十分だと思う。

⑤資金調達サイトの活用

ギブワンやファーボなどネットで寄付できるサイトが増えました。
そこに登録をします。でも登録しただけでは全くお金は集まりません。
それを理由に自分の仲間に寄付をお願いするんです。

頼みにくいなら頼みやすい話のネタになる状況にするという手法ですね。
これならみんなもフェイスブックとかで拡散してくれる可能性高いし。


まあ、思いつくだけでもこれだけある。
全部に共通することはちゃんとやらんと効果はないってとこ。

こういったファンドレイジングの仕組みを常に考えて、
自分の団体でできること、できないことを考えて
しっかりと安定した資金調達ができるNPOが増えれば、
日本にも寄付文化が根付くのではないだろうか。



ぼくが理事を務める公益財団法人ふじのくに未来財団でも、
資金調達のアドバイスができるように、財団自体も資金調達のアイディアを
常に考えていきたいものです。




 


今日は、とある市の生活困窮者自立支援の支援調整会議に参加させていただいた。
(その後、もうひとつの市の支援調整会議にも参加)


こういった会議で思うのは、自分は総合職って感じだなぁと思う

生活に困っている方の支援の中で幅広い知識が必要だ。

例えば

①年金についての知識(未納の方が多かったり、払っててもらえるのに手続きしてなかったり)

②行政サービスの手続きなどの知識

③生活保護法

④労働基準法、派遣法

⑤自己破産等に関する知識

➅障がい者支援に関する知識

⑦傾聴スキルに関する知識

⑧就労支援の知識(キャリアコンサルタント的知識)

⑨医療制度に関する知識

⑩依存性に関する知識

⑪DV等に関する知識


などなど


あげるときりがありません。(このほかにもたくさんあげるとあります)


相談自体も①だけとか、④だけとかではなく、複合的に問題としてあって
相談に来るときには、かなりそれが顕在化している状況で相談にきます。


ですので、ぼくら相談を受ける側の人間は、
幅広い知識を持っていなければ、
専門家につなぐことすらできないし、相談者の主訴に気づくことすらできません。


例えば、キャリアコンサルタントでも、
社会福祉士の勉強範囲は抑えておく必要があると思うし、

社会福祉士の人も、キャリアコンサルタントのような
就労支援の勉強範囲は抑えてく必要もある。

これは、支援の現場にいれば当然必要性を痛感して、
身につけざる得ないのだけれども、
なかなかそれが難しいよう。



生活困窮者自立支援法がはじまり、
全国各地の自治体で相談窓口が設置されました。


そこの職員の能力はばらばらで、地域によって格差が当然ある。
さきほどあげた、広範囲にわたる知識を有している職員を配置しているところは
けっして多くない。


 これを問題としてとらえ、底上げをしていくのか、
設置することをゴールにして、中身の充実を図らずにほっといてしまうのか

ぼくは、そこの部分が心配です。 

といいつつも、自分に専門性がないのが悩みだったりします(笑)


 
ぼくが1年6ヶ月ほど関わらせていただいている、
Aさんのことを今回は書こうと思います。


Aさんには今回記事にすることを快く快諾してくれ、

「ぼくと同じような人にぜひ、自分はいま毎日楽しくがんばっている」

と伝えれればと言ってくれました。


Aさんは、仕事が長続きせず、母親のお金でずっと生活していました。
母親が病気でなくなり、兄弟から出て行けと家を追い出され、
POPOLOハウスに来ることになりました。


最初の3ヶ月間は、しっかりとAさんの得意なこと、苦手なこと、
集団生活の中でどういった行動を取る特性があるのか、
様々なことを私たち支援員は見守りの中、確認をしていきました。


あわせて生活のリズムも毎日朝起きて、夜寝るというふうに決まった時間に
なにかをするという部分も欠如していたので、
まず3ヶ月間はそこに重点を置きました。


その後、履歴書の書き方、面接の仕方、ハローワークの活用方法も
行っていきました。


6ヶ月程度がたち、様々な場所でのボランティア活動、
職業体験を経て、某観光施設に正社員として就職が決まりました。


とはいえ、3ヶ月という試用期間がありますので、
ぼくらは様子を見に2ヶ月後に、休みをつかって、
彼の様子を見に行きました。


久しぶりにあった彼の姿は見違えていて、
貯金も十万円以上できたといい、
仕事が終わったあとに、
久しぶりに世間話や、試用期間で辞めさせられてしまうのでは
という不安な気持ちを聴いたりしました。


悪い予想は当たるもので、本人の予想通り
試用期間でクビになってしまいました。


POPOLOに連絡があり、
もういちどPOPOLOハウスでの生活が始まりました。


本人の気持ちも落ちていたこともあったのと、
POPOLOハウスは本来は6ヶ月が入居期間なので、
本人の意思により、生活保護の申請を行いました。


彼ががんばったのはここからです。


様々な場所で職業体験をし、
自分が続けることができそうだと自信をつけた業種に
何社と面接を受け、5ヶ月の生活保護期間を経て
警備業の就職を決めてきたのです。


いま働き始めて半年位が経とうとしています。
当然生活保護はとっくに抜けています。


これからは、生活保護でもらっていたお金以上の
金額を納税することでしょう。


貯金も増えています。


彼に、生活保護だったらいまの給料より
少なくなるかもしれないけど、
なんで就職しようと思ったの?


と聞いてみました。


その答えは

不安はあったし、できれば生活保護をもらってる間に
給料の多い仕事が見つかるまで生活保護をもらいたかったけど、
働かない期間が長いとまた働く気持ちがなくなっちゃう。
みなさんが、がんばろうといってくれるので、
勇気をだして、すごく安い給料だけど、
仕事をしてみようとおもった。
実際、働き始めて良かった。
家でなんもしないでいたくなかった。

食料支援もしてもらえるので
安い給料でも貯金もできている。


始めて出会った時の彼は
どこか、自信なさげで、
いつも下を向いてましたが、
いつのまにか自信にあふれ、
前向きに考えることができるようになっていました



ぼくは、常日頃から生活保障の支援方法は

生活保護以外にも多様な支援メニューがあるべきだと
主張しています。

レストランにいったら、ハンバーグを食べる人もいれば、
ドリア、パスタの人もいるでしょう

これと同じように、生活に困ったときに生活保護しか
支援の方法がないということはさけるべきだと考えています。

生活保護を貰いたくない人もいるわけだし、
支援の方法がもっと選べるくらい豊富であるべきと考えます。

もちろん、その結果、生活保護自体が貰いにくいのでは意味がないので
同時に、しっかりと生活保護自体も該当者が希望した時に
しっかりと支援をうけれるようにもする必要はありますが。


彼の元気そうな顔をみて
いろんなことをまた考えるきっかけとなりました。

写真は貯金ができたよーと報告に来てくれたときの写真
(本人の許可とってます)


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