鈴木和樹の活動家日誌

生活困窮の問題をなんとかしたい!の気持ちだけで活動を続けて、早8年目。 鈴木和樹の日々感じたことを書いていきます。


静岡県内の方にしか、見ることができませんが、
フードバンクふじのくにの取り組みが放送されます。
ぼくもインタビューされていますので、映っていると思います。

静岡朝日テレビさんはCSRの一環として、
「未来の子どもたちのために」「静岡を元気に」を合言葉に
静岡の魅力を再発掘する番組を作っています。
そんなプロジェクトが静岡のチカラプロジェクトです。

ということで、フードバンクふじのくにが静岡のチカラだ!
っていう番組を作ってもらいました!

2分くらいですが、取材時間はめっちゃ長めでした(笑)
下記に詳細を記載しておきますのでぜひご覧下さい。


番組 静岡朝日テレビ 静岡のチカラ

日時 2015年9月20日  15時20分~

内容 フードバンクふじのくにの取り組み
 


9月10日 

反貧困ネットワークの主催講座に、一時生活支援事業の事例提供者として参加しました。

栃木に視察に行っていたので、ぎりぎりの到着になってしまいました。 

もやいの大西理事長とは、1回お会いしたことがあるくらいだったので、
一緒に講演の場で対談する的なものはなかったんです。

鈴木ともやいの関係は遡ること2007年になります。
当時インターネットカフェの店長をしていて、
生活に困っている方になにか活動をしたいなぁと思っていたぼくは、
当時もやいの事務局長の湯浅誠さんにいきなりメールをし、
暑苦しいメールを送ったのが活動をはじめたきっかけでした。

もう8年も経ってるんだなぁとしみじみ。

しかも、いっしょの場で事例を発表しているとは、
2007年のぼくには想像がつかないだろうーなー
なんて感慨深い想いを抱いていました。

大西さんとのやりとりは、思いの外スムーズで
ぼくの現場での話に対して、補足を入れていただき、
会場の参加者さんにはいい講座になったのではないでしょうか。

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POPOLOの一時生活支援事業は、
かなり特殊な幕の内弁当的な仕組みですので、
なかなか他の県に定着するのは難しいかもしれないけど、
参考にしていただけたらいいなぁなんて思っています。






 


9月10日 

栃木県宇都宮市にある、「しごとや」さんの視察に
POPOLO理事長の望月と行ってきました。


柏でフードバンク団体を立ち上げたいとの相談があったため、
前日に東京入りしていました。

当日の朝、「いざ栃木へ!」
というときに入ってきたニュース

「栃木県全域に大雨特別警報」


さすがにこんなときに伺ったらとてつもなく迷惑では!?と思い

すぐに、しごとやさんに連絡

・・・すると

「雨は弱まってきているので、こちらは大丈夫です」とのお返事!

「えっ?いいんですか?」と驚くぼくと望月

新幹線も動いているので、栃木へ向かう事にしました。


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川の水位がかなり高かったのですが、宇都宮市自体は、
雨もこぶりになっていて、これてよかったなぁーなんて思っていたのですが、
テレビを見ていないってのは怖いものですね。

まさか、家に帰ったあとに栃木や茨城が大変な状況になっていたとは・・・
ガラケーだと緊急災害速報が流れないんですよね・・・。

そんなことも知らずに、しごとやさんに到着し、
さっそく見学および事業説明をしていただきました。

特徴としては、

①働きたくても働けない若者の支援として作られた
②体験、訓練、実践の戸別段階的に対応し就労に結びつけようとしている
③非雇用型だが、一定の報奨金(交通費や消耗品費などのために渡す)が参加した若者に支払われる
④ジョブトレーナーがつき、現場にはジョブトレーナーも含め4人1組が基本
⑤ジョブトレーナーはお兄ちゃん的存在で、技能だけでなく精神的な支えとなり自立を応援
➅中間的就労体験先の企業にそのまま就職する事例もある

こんな感じでしょうか。

しごとやさんのプログラムは若者向けに作られていますが、
このノウハウはPOPOLOハウスを利用する
中高年にも使えるんじゃないかと感じました。

中間的就労は、労働力の搾取だという意見があるのは、
ぼくもわかっていますし、起こりうる問題だという認識は持っています。

しかし、現実問題として、
採用担当者や社長さんは、
履歴書一枚や面接の短い時間で判断するとどうしても、
学歴や職歴などで判断してしまう。
人物本位の採用が難しいとおっしゃっています。
 
中間的就労で働きぶりをみてもらうことで、 
人物本位の採用がされる可能性は十分あります。

ぼくは、その仕組みを社会全体で作っていきたいと思う。


大きな可能性を秘めていると感じた視察になりました。

しごとやさん本当にありがとうございました。 


今日は防災備蓄品について書きます。

防災備蓄品の2016年問題ってご存知ですか?

これはぼくが勝手に命名していますが
(こんなこと普通に浮かびそうだから、だれか僕よりも先に言っていると思いますが)、

東日本大震災後に慌てて防災備蓄品を常備した企業が
2016年には取替時期が来ていることから(防災備蓄品は3-5年が保存期間)、
その処分費用もかかるし、入れ替え費用もかかって、
食べられることができる食品が大量に廃棄される可能性が あるって問題です。


これを利用した防災備蓄品入れ替えビジネスを行う会社とか出てきそうですね。
っていうか、もう出てきていると思います。
ぼくが浮かぶようなアイディアなんぞ、日本のどこかで同じように浮かんでるでしょうしね。


フードバンクに関わる人間として、2015年、2016年は

防災備蓄品を

フードバンクに寄贈する仕組みや仕掛けを構築し発信していきたいと思っています。
企業にとっても廃棄コスト削減のメリットもありますしね。


日々の食事に事欠く方が日本にはたくさんいます。
防災備蓄品を食べさせておけばいいわけではありませんが、
その食糧支援で救われる方たちがたくさんいます。


静岡県でも、ライフライン(電気・ガス・水道)が止まっている方が
一定の割合でいます。


全国のフードバンク団体の仲間と手を取り合いながら、
この防災備蓄品の入れ替え問題に取り組んでいきたいと考えています。



gooddoに参加しています。
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gooddo POPOLO


 

少し前のことですが、8月4日と5日にかけて仙台市にあります、
NPO法人ワンファミリー仙台さんの主催講座に講師として行って来ました!

「自死問題と一時生活支援について」が講演のタイトルでした。

翌日は、ワンファミリー仙台理事長の立岡学さんと、
動画撮影をし、支援の在り方について、
一時生活支援事業について、
ざっくばらんに語ることができました。

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後日この動画は公開したいと思っています。

POPOLOとワンファミリー仙台はとても似ている団体であること、
理念や、アプローチ方法が非常に近いものを感じています。


富士山が近い距離にある富士POPOLOハウスには、
自死を決心したけれども、思いとどまりもう一度やり直したいと言って
訪れる方も少なくありません。


所持品がロープや練炭、包丁という方もいます。


全国で住居を持たない方のための一時生活支援事業が、
生活困窮者自立支援法が施行され全国各地で実施されていますが、
まだまだ実施自治体が少ないこと(全国で901福祉事務所の中で19%程度しか実施していません)


それと、実施しているところでも、ホテルやワンルームの部屋を借りて
そこで一時的に住んでもらい、
相談窓口に必要に応じて相談に行く

という、形が主流になっています。


NPO法人POPOLOが行っているような、
就労支援、就労準備活動、金銭管理支援、キャリアコンサルタントによるカウンセリング
などはセットになっていません。


しかし、コストだけは、POPOLOハウスの1.5倍以上かかる計算になります。


いままで生活に困ると、選択肢がほとんどなかったわけです。

雇用保険、求職者支援制度、生活保護と段階ごとに分けられた制度しかできませんでした。

ぼくたちはファミレスに行けば、ラーメンを食べる人もいるし、ドリアを食べる人もいる。
ハンバーグの人だっているかもしれない。

それと同じで生活保障も、その人の気力や、年齢など状況に応じて、
選べるプログラムがあるべきなのではないかと考えています。

フードバンク、POPOLOハウスはそのための仕掛けです。

僕たちはご飯を食べて、寝て起きてが人生ではないでしょう。
生存しているだけではなく、もっと余暇活動や仕事(給料の有無は問わない)を
中心としたその人の人生にクローズアップした支援が欠かせないと思っています。


だからこそ、
福祉的アプローチと、キャリアコンサルタント的アプローチの両方が必要になってきます。


今後の社会福祉には、社会福祉士のような福祉実践のプロと、
キャリアコンサルタントのような就労支援のプロの両方の能力が必要なのかもしれません。


PS 仙台の牛タンはうまかったです


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